今まで商圏範囲のパチンコ店はライバルでしたが、お互いに既存のパイを取り合う消耗戦をしたくないとパチンコ店が編み出した新しい試みが【共闘】です。共闘では同じ目的を持った他法人がさまざまな手法でユーザーにアピールすることを指します。東京都大田区でもこの共闘の事例が盛り上がりをみせています。
大田区は人口が多いですが、市場規模に対するユーザーの割合でみると、供給過多な状況と言えます。この状況を打破するためには、大田区内に他エリアからユーザーに来てもらうしかない!
そこで法人間での共闘として
一緒に営業を頑張ってくれるお店
をマルハン蒲田駅東店の臼井店長が探しました。ベルシティ ザシティ雑色店の小見店長がその思いに共鳴して、第1回目は4月30日に2店舗での開催となりました。これがPiDEAでも以前取り上げた「大田区活性化計画」です。
この2人の熱い思いに共鳴し、新しく参加表明をした店舗がありました。
・ARROW池上店
・メガガイア蒲田店
これにより、第1回開催からいるマルハン蒲田駅東店とベルシティ ザシティ雑色店を加えた計4店舗で、大田区活性化計画が行われます。
ちなみにこのプロジェクトのゴールは大田区全23店舗での共闘。それが実現したらすごいことですよね。
マルハン蒲田駅東店の臼井店長。ベルシティ ザシティ雑色店の小見店長。ARROW池上店の新鋭・山本店長のお三方に合同の会議があるということでお邪魔させてもらいました。
ざっくばらんに始まった会議。前回開催の結果について、今回から参戦するARROW池上店の山本店長が口火を切ります。
「前回、サイネージとかも含めて派手すぎなんですよ、兄さん方(臼井店長)(小見店長)は(笑)」
なんて軽口から始まった会議。しかし、臼井店長と小見店長は「初回だったからねぇ(笑)」と受け流します。大田区活性化計画では各店のサイネージに同じ〝共闘〟の文字を使ってアピールしています。
ARROWグループとしてはおそらく共闘は初めてでしたが、山本店長はそれでも参加を表明しました。
会議の途中で「初回ではなく、なぜ2回目から参加を?」と口を挟んでみると、「面白そうだったんで参加したいとは思っていました。もう2つ返事でOKですよ」と山本店長は意気揚々と答えます。
それを聞いた臼井店長が「20代であんな強い店の店長なんて、山本さんはすごい。若いからやる気がすごいなぁ(笑)」とあおったりしていて、それをみて小見店長も「そうだね」なんてニヤニヤしている実にカオスな会議でした(笑)。
会議で一番重要だと思われた具体的な営業内容については、「PiDEAさんがいなくなってから」とのことでした。クソゥ。
何か記事として面白情報を取れないか粘るために、「早く帰れ」オーラを感じつつも質問をぶつけていきます。
PiDEA「ARROWさん、そもそも2つ返事でOKするくらいなら1回目から参加すれば良かったのでは?」
山本店長「厳密に言うと蒲田と池上では組合が違うんですよ。だから最初は声がかかりませんでした。でも、そんな面白そうなことやっているのであれば兄さん方の胸を借りるつもりでやりますよ」
山本店長も〝兄さんリスペクトイジり〟でやり返します(笑)。
さらに質問を展開していきます。
ARROW池上の店長から見た両店の印象を聞くと「マルハンさんは本当に蒲田駅前のリーダーと思っていましたし、シティさんも突発的に仕掛けてくる日がある。僕はまだお2人より歴も短いので、業界の横のつながりができて嬉しいですし、いろいろ学びたいんです」と語っておられました。
最後に皆さんに大田区活性化計画の意気込みを聞くと、
・臼井店長「市場内のお客さまを1.5倍にしたいです」
・小見店長「前回の開催と同じような稼働率はとりたいですね。どこが稼働が伸びるのでしょうかね。新規参入ですし本命ARROWさん、対抗マルハンさん、お大穴シティという(笑)」
・山本店長「うちは朝イチはそんなに並びが多いお店じゃないですが、初参戦なので開店から8割ぐらいの稼働は取りたいですね」
と語ってくれました。
さぁ、前回開催では大田区に行きたくなるような結果だった「大田区活性化プロジェクト」。第2回開催はどうなるのでしょうか。残念ながら取材では聞き出せませんでしたが、「続きは居酒屋で決めますか」と蒲田の街に消えていきました。だから皆ソワソワしてたんだな(笑)!