「まどマギがスマスロで帰ってくる」
8月21日にユニバチャンネルで公開された「スマスロ 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語f-フォルテ-」(以下略Lまどマギ)の動画は、9月末時点で、58万再生に到達した。その再生回数からもユーザーの期待度が高く、注目を集める機種であることは明白だ。
今回は、ホール関係者が、Lまどマギのゲーム性にどんな印象を持ったのかインタビューを行った。まず、話を伺ったのは、とあるパチンコホールの機種選定担当者だ。
「Lまどマギを例えるなら通常時は初代、ATは、まど2のマギクエをかけ合わせたゲーム性ですね。カバネリと同じでレギュラー時はゲーム数を引き継ぎます。レア役のレスポンスも高く、3割前後もボーナス契機となっていますから、打ち手にとっては、打ちやすさを感じるのではないでしょうか。AT突入契機となる『舞台装置の魔女』も要は5戦突破型タイプなのですが、累計で5ダメージ与えれば突破できるので毎回単調な展開ではなく、いい意味でヒリつきを感じるゲーム性になってます。パチスロは適度なヒリつきこそ醍醐味ですから、本機のゲームフローが、現役ユーザーにとって適度なのかどうかが見どころになってきますね。
さて、ここからはホールでどう扱われるかの話。まず「Lまどマギ」は、全国導入台数が2023年販売機では5番目(L北斗・Sハーデス・Lバイオヴェンデッタ・ゴージャグ・Sカバネリ)に多い台数です。過去の実績を考慮すると、初動では大きなシェアを獲得する可能性が高いと考えています。市場を大きく動かす事前準備は整っている状況で、後はこの大きな導入台数を維持するための、稼働が追い付くかのみとなるでしょう。
本機はパチンコホール全体に設置されている比率が約2.5%になります。ヒット機種と言われる稼働を得るためには市場客数比率7.5%以上は初動で取る必要があるので、ここのラインはタイトル的には十分狙えると考えています。
全国のパチンコホールの運用を予測すると、稼働次第にはなりますが、初動では設置台数に対して約2割以上が設定4以上の配分に期待できるでしょう。ただし、ヴヴヴや、からサーのような上位ATの概念※がないため、突出した出玉を生み出だすことは難しいです。ATはまど2の特化ゾーン「マギカクエスト」を移植した形になります。人気になった理由の1つであることには頷けますが、アイコンを集めるというゲーム性が今のユーザーにとって受け入れられるのかそうでないのかはまったくの未知数です」
※通常ATに加え、アイコン特化のATは2種有り。
一方でとあるホールの店長からはこんな声も上がった。「前評価だけ聞いていた噂だと、大丈夫かなと不安でしたが、いざ試打してみるとそんなことはなかったです。AT時のまどマギらしい叩きどころはかなり多い印象を受けましたね。杏子アイコンのイケイケ感もいいですし、ゴール時に獲得できるボーナスは、前後編のように軽い印象を受けました。強いていえば、VSマスが規定ポイント性なのがちょっとだけマイナスポイントですね。やっぱりAT中にずっとマギクエをさせるならマスに配置されて取れるかどうかのヒリつきがあってこそのVSマスですよ」
歴代シリーズが人気を博してきたからこそ、ユーザーからのLまどマギへの期待度はかなり高い。SNSや動画コメントには、おのおのの意見が集まっているが、どんな台であろうとまどマギユーザーが導き出す結論は「とりあえず自分で打ってみて確かめる」という内容が多いだろう。全国導入は11月6日から。新台期待度調査隊も本機の良し悪しをこの目で確かめに行くことにする。