スマパチがリリース開始してから半年が過ぎようとしている。
残念ながらパチンコホールの中で高い業績が見込める初動に至ったのは「ソードアートオンライン」くらいだ。いまだ振るわない稼働の原因が「Cタイム」なのか「TS350」なのか明確になっていない。
そんな中で、ついに4円パチ市場の約1/4を占める『海物語シリーズ』がスマパチ参戦となり、スマパチスペックをフル装備してリリースされる!
シリーズのメイン客層となる年配層のイメージから新しいものへの抵抗を懸念される方が多い傾向にあるが、実際には「突確」「出玉振分」「ショートST」「超継続率」「c時短」とあらゆる時代のスペックにて高い実績を残している、唯一無二とも言えるシリーズともなり、スマパチ普及の立役者となる事に期待したい。
そんな本機「e新海物語」はCタイムを生かした新たなゲーム性を搭載したTS349ハイミドルとなっている。基本情報は表で確認してみよう。
≪通常・AT仕様≫
通常確率 | 約1/348.5 |
RUSH仕様 | ループ対応 |
RUSH突入率 | 約62% |
Cタイム抽選 | ①RAMクリ後②時短終了後 ③通常約50回転毎 約10%で電サポ当選 |
Cタイム振分 | 時短50回80%・100回20% |
RUSH中確率 | 約1/34.8 |
RUSH中MAX出玉 | 1,500個 |
RUSH中MAX出玉比率 | 約92% |
初当たり時期待出玉 | 約4,510個 |
RUSH期待出玉 | 約5,890個 |
時速獲得出玉 | 約17,500個 |
出玉100%分岐スタート回数 | 約17.6回/250個(千円) |
《大当り振り分け》
ラウンド数 | 出玉(払い出し) | 移行状態 |
振分 |
10R | 約1,500個 | 確変へ | 54% |
2R | 約90個 | 確変へ | 8% |
10R | 約1,500個 | 時短100回へ | 38% |
上記のスペック表よりCタイムをゲーム性の根幹に加えた仕様となっており、通常ゲーム50回転消化毎にCタイム抽選を行う周期的なゲーム性を搭載している。
通常50G消化に加え、他Cタイム搭載機同様にRAMクリア後及び、右打ち終了時にCタイム抽選を行っており、Cタイム当選時には50回or100回の電サポ時短に突入する。
表面上の通常確率は約1/349となっているが、頻度の高いCタイム抽選により電サポ状態での消化比率が多いことから電サポ無しの通常状態での実消化確率は約1/317.5となっており、他シリーズ機に近い確率帯となっている。
本機は現市場でのメインシリーズとなっている「大海物語」同様に8個保留の特図1・2振分共通となっており、8%の突然確変以外は1,500個当りで構成されている。
本機は「PA新海物語」をベースとした演出構成となっており、「カメ図柄」及び「カメ役物」のカメにまつわる演出が大きく展開を変える役割を持っている。
カメが玉手箱を運び、置いていけば突然確変以上の激熱演出となり、3匹のカメ図柄停止でも激熱ゾーンへ移行する。
カメ役物は発光・稼働で展開が大きく変化する目が離せない仕様となっている。Cタイム抽選は頻度高く、期待度低めなスペックとなっていることからシンプルな演出となっており、液晶左上の発生ゲームまでのカウントダウン消化後にCタイムのロゴ出現が当選演出となっている。
本機の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となっており、コンテンツは1年以上前にリリースされても尚絶賛稼働中となる「PA新海物語」の新作としてセールスすることが効果的となるだろう。
スペックの訴求ではカタログスペックが決して良いと言えない内容となっているので、前述した様に実確率は他シリーズと同様であるもののTS349に抵抗が生まれる可能性はあり、現市場のメインシリーズである「大海物語5」との比較では突然確変などを含めて非常に劣る様に感じるスペックとなっているので言及をする必要はないだろう。
過去シリーズで「PA新海物語」「PAドラム海物語JAPAN」の2機種にc時短が搭載されており、共に高い実績を残しているので、Cタイム自体へのニーズは他搭載機とは異なる結果になる可能性もあり、そもそものCタイムのゲーム性の1つとして期待されていた仕様だけに期待したい!