パチンコ1玉
4円ルールを考える
もうお昼ご飯も食べ終わったけどおはよーございまーす。さて今日も張り切ってまいりましょう。流石にマスクを外しても「誰ですか?」みたいな反応はなくなった、人事総務部のチェリーこと、紗倉千江里の月イチ研修「いまさら聞けないパチンコの常識」のお時間となりました。
普段の業務では当たり前すぎることでも、改めて聞かれたら上手く答えられない。そんなパチンコのお話をするお時間です。
さて今日のお題は、パチンコ屋さんの貸玉料金のお話です。
パチンコの貸玉料金。今では1円パチンコをはじめ、それでどうやって儲けを出すのか分からない0.1円パチンコなど、さまざまな貸玉料が当たり前の世の中ではありますが、その上限はずっと4円ですね。
はい? 貸玉料金には消費税が含まれないから最大は4.4円? 確かにそうですが、そういう細かいことをいちいち正す人はモテませんよ。気を付けましょう。
ということで、今日は誰が何と言おうと「パチンコ1玉4円」のお話をしたいと思っています。
まずは質問。ウチの本店に朝イチから並んでくださる常連さん30名に聞いてみました。パチンコ1玉4円についてどう思いますか?
はい、リアルなご意見ありがとうございます。「出ない」、「勝てない」、「出す気がない」など、ネットでは最近のパチンコはナイナイナイの三拍子などと揶揄されており、アンケートでも「4円なんか打てない!」という声が一番大きいですが、今回のご意見、実はたいへん興味深いものでありました。それは各1名ずつだった最後の2つのご意見です。このご意見を具体的にお話しましょう。
パチンコはいつから
1玉4円なのか?
そもそもパチンコ1玉4円は、風営法の施行規則で定められているもので、これが貸玉料金の最大値になります。で、この法律というか、1玉4円って決まったのがいつなのかというと、なんと1978年のことなんです。
1978年ですよ、1978年! 入社1年目の皆さんも、もちろん私も、平成生まれは誰も存在していないどころか、お父さんとお母さんが出会ってすらいない時期です。最近お孫さんが生まれた部長すらもまだ7歳だったと言っていました。日本では成田空港や池袋のサンシャイン60がオープンしたり、サザンオールスターズがデビューした年でもあります。ちなみにそれ以前の貸玉料金の上限は2円で、それは1949年に決まった話です。だから「ワシが若い頃は1玉2円だったわ」というのは、今の2パチの話じゃなくて、1978年以前の話なんですね。
でも私が思う、今回のアンケートの一番の注目ポイントは、最後の「俺は1玉8円で打ちたい!」です。普通に考えれば、それは明らかに違法レートですし、たまにニュースに出てくる、闇スロの世界の話ですね。でも一方で、世の中の物価がこんなにも高くなっているなか、1978年当時と同じ価格で経営をするのってどうなんだろうという考えが、最近のパチンコ業界の偉い人たちの話から出てきています。
貸玉料金を引き上げるという考え方って、アリ寄りのアリ的な考え方かもしれない。あまりに1玉4円というのが当たり前すぎて、いつの間にかそれが常識になってしまっている。日本の給与や物価は、1978年当時と比べ、だいたい1.5倍から2倍に上がっているんですよ。それを考えると、ズバリ貸玉料金を「5円」に上げてもいいじゃないのっていう話になるわけです。
貸玉料1玉5円への
値上げは是か非か
パチンコ業界で「1円パチンコ」が流行った時、ウチの社長が言っていました。「世の中はどんどん進んでいくのに、パチンコは戦後に戻っちまった」と。これは極端な話かもしれませんし、1円パチンコのおかげで流行ったパチンコ屋さんもあるわけで、一概に悪いとは言えませんが、でもやっぱりパチンコ屋さんは、あまりに長く「安売りセール」をやり過ぎたのかもしれないとも思うんです。「はー? 4円パチンコですらお客さまが打てないのに、5円なんかにしたら誰も来なくなっちゃうじゃん!」という声が聞こえてきますか? 1玉5円に上げるとか上げないとか、そんなの会社の売上とか経営とかを考える社長とか部長さんたちが考えることでしょと思う自分もいます。でもぶっちゃけ、4円になっても5円になっても、メダルが1000円で50枚になっても40枚になっても、パチンコやパチスロで遊ぶ人は遊ぶし、遊ばない人は遊ばない。別に上限が1玉5円になろうとも、1円パチンコは残るし、4円でも営業できるわけですから、物事の幅を広げるって大事なことだと思うんです。
え? そんなことできるの? 貸玉料金は風営法の施行規則っていうやつで法的に規定されていて、法律の改正が必要にはなるんですが、それはね、ほら、最近、偉い人たちが選挙とか政治事とか頑張ってるし、結局何が言いたいかっていうと、私たちの給料を上げて-って話です。