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乱世の獅子たち~第二章~ 斉藤雅夫(株式会社合田観光商事 常務取締役 営業本部長)

2円等価交換に手応えを感じている

「北海道では1円貸玉営業がすでに市民権を得ていますが、今年は2円貸玉が普及しそうですね。昨年秋口から当社でも2円を始めたのですが、今年に入ってかなりの手応えを感じています。不況下ということもあり道内では今後、1円と2円の低貸玉の比率は増えていくのではないでしょうか」

合田観光商事の常務取締役・斉藤雅夫は09年の北海道の市場動向についてそう語り、こんなエピソードを付け加える。「先日、出入りのメーカーが『ひまわりさんもっと2円をやってくださいよ』って言うんです。『何で?』と聞くと、『MAXやミドルを打つには4円では付いていけないんです』という。自分らが作っときながらですよ……(笑)。まぁ、業界全体の売上が落ちる一方で、機械代は上がっている。それでもホールは三洋さんや京楽さんから出る“鉄板機種”は買わなければいけませんから、それ以外の機種をケズるわけです。そのしわ寄せでメーカーの景気も良くないんでしょうね」

さらに、顧客視点では「1円パチンコのお客さまは『少ない金額で長く遊びたい』という人たちで射幸性を求めていません。ところが、4円である程度の射幸性を求めたお客さまは、フトコロが寂しくなっても1円に行けないんです。そうした方々によって2円等価交換が盛り上がっているのではないでしょうか。2円は比較的遊べますし、うまくいけば納得のいく勝ち額にもつながりますから」と分析する。

同社の2円コーナーではミドルやMAXに比べ甘デジの稼働がいいという。また、4円と1円ではまったく客層が違っていたが、2円の場合は新規も多少あるものの、4円や1円の顧客が回遊するので、1円を導入したときのような新規客の増加傾向はない、とも。「最悪のケースは4円から2円にお客さまが移動し、売上だけが落ちること。そういう懸念もあってこれまで手を着けてきませんでしたが、顧客のニーズがそっち(2円)方向に進んでいるので……」という不安感も残る。

実際にチェーン店の38店舗中36店舗が3レート、または2レートで運営する同社ではどのような経営戦略を考えているのか。

「4円、2円、1円ではそれぞれ売上が違います。例えば単純にいうと4円で4万円使えば、2円は2万円、1円は1万円となります。それを同じ比率で粗利を取ると4円に大きな負担がかかり不公平という話になります。そこで平等にするためには、4円の粗利率が10%ならば、2円は20%、1円は40%でなければいけません。ただ、低貸玉でそんなに抜いたら遊べなくなりますし、お客さまが飛んでしまいます。だから中古機だけで運用したり、新台を抑えたりするなどで調整していく、ということになります」

同社では低貸玉コーナーに係る1ヵ月の「台経費」を求め、かつそれを4円コーナーとも比較して調整しているという。「そのバランスを間違えると別のコーナーのお客さまをいじめてしまうことになります。自店を回ってマネージャーに言うのは『1円コーナーのお客さまを増やそうとするのはいいが、ただその粗利率でやれば結果的に4円コーナーのお客さまをいじめることになるぞ』、と。だからといって急に1円を抜いて4円を出すのではなく、少しずつ調整してくれ、と。さらに、最近好調な2円コーナーについてはより細かい配慮をしていきたい」と話す斉藤。そこには低貸玉の必要性を強調しつつも、「最終的には4円のお客さまを大切にしていかなければ経営が厳しくなる」という思いがある。

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