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乱世の獅子たち~第二章~ 韓裕(株式会社マルハン代表取締役社長)

業界の現状をどのように見ていますか。

韓裕社長(以下、韓) パチスロは依然として良くない状況が続いていますが、“底”は見えてきました。一方、パチンコは各メーカーの努力によってバラエティーに富み、クオリティーも進化しています。そうした状況のなかで当社では台数比率の変更で対応してきました。パチンコとパチスロの比率が65対35だった1年前と比べ、いまは73対27になっています。その約7割のパチンコが予想以上に好調です。私見ですが今後、当社と同じように過去最高益を出してくる企業が増えてくるでしょう。というのも多くのホールでは営業不振というより財務的な部分が痛んでいます。そこをクリアして環境を整えれば営業的に回復できるし、顧客も付いてくる状況があります。でも財務を強化するのはそうではありませんから、二極化はさらに進むでしょう。

世界的な金融危機などの影響で融資面はさらに厳しくなっているのでしょうか。

当社は今期23店舗の出店を予定しておりますが、基本的にはキャッシュフローの中での出店に収まっています。今後も営業キャッシュフロー内で投資計画が組まれています。しかし、業界全体としてはほとんど(融資は)動いていないと聞いています。ですからここ数年間で大型化したり、出店を進めたりと積極的な投資を行ったところほど厳しい状況にあるようです。しばらくは金融機関からお金が出ないことを大前提に考えた方がいいし、身の丈に合った経営に戻すことが急務だと思います。

そんななか前期決算(08年3月期)で過去最高益を計上されました。
その要因は何でしょう。

パチスロを積極的にパチンコに切り替えたことに加え、そのパチンコが予想以上に貢献した、という印象です。比率からすると3割のパチスロが落ちても7割のパチンコが稼働すれば全体的にカバーできます。PS比率変更など一時的なコストはかさみましたが、きちんと戦略を練り好転したという感じです。また、遊技機でお客さまが動くというのは否定できないのですが、パチンコは地域に密着したリピート性の高い事業ですから、この10年の改革の中で、人を介したサービスに力を入れてきました。マルハンに来店されるお客さまを対象に実施したアンケートではヘビーユーザーや50代のお客さまの店選びのポイントは「接客」という答えが出ています。かつての機械依存から脱却して接客や居心地の良さが認められつつあるのだと感じています。

今後の出店戦略や遊技機導入計画についてはいかがですか。

売上5兆円を目指していたときの出店計画は年間100店舗ほどになっていました。最近はその方向性を変え、確実にいい店を年20店舗前後くらいのペースでつくっていこう、と。これから経済や人口面でさらに厳しくなったり、自社競合が起こってきたりする可能性を考えると出店基準をより慎重にする必要があります。空白エリア(中国地方や四国など)も徐々に出店していくつもりですが、集中的ではなく、少しずつ埋めていくという感じです。遊技機比率も7割強対3割弱くらいで推移していくでしょう。そもそもマルハンには固定的な考え方はまったくありません。1円パチンコも良ければやるし、悪ければ止める。設置台数も地域によってまちまちだし、機種的にも今まで通り出店が決まった時点で営業戦略部が調査し、地域で支持される機械や方向性を分析して選定をしていくことになります。

 

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